国内旅行・海外旅行問わず、「お得」と「旅行」が好きな人に大人気だったSPGアメックスカードですが、2022年に「マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアム」に生まれ変わりました。
私はSPGアメックスを2017年に作成し、メインカードとしてフル活用していました。マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムに切り替わってからも継続して利用しています!
ものすごく簡単に言うと、「ホテルの上級会員特典と無料宿泊の特典があり、ホテルポイントと航空会社マイルのどちらも高還元率で貯められる」クレジットカードです。
後述しますが通常の入会に比べ、紹介で入会すると入会特典のポイントが多くもらえるのでお得です。
ワンランク上の旅行を楽しみたい方にとってはおすすめできるカードですので、その特典と魅力についてご紹介します。
なぜ旅行好きに向いているのか
旅行する際に必要なのが「移動手段」と「宿泊施設」です。
お得に旅行するためには、これらにかかる費用をいかに抑えるかがポイントになってきますが、GWや夏休み、年末年始などの繁忙期はどうしても料金が高くなりがちです。
マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムは、うまく使えば飛行機代とホテル代を実質無料にできるクレジットカードなんです。
マリオット関連のカードには「マリオットボンヴォイ・アメックス」と「マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアム」の2種類があり、主な特徴をまとめるとこんな感じです。
マリオットボンヴォイ・アメックス | マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアム | |
年会費(税込み) | 23,100円 | 49,500円 |
家族カード | 1枚無料、2枚目以降11,550円 | 1枚無料、2枚目以降24,750円 |
更新時の無料宿泊特典 | 35,000ポイント(年間150万円利用) | 50,000ポイント(年間150万円利用) |
エリート会員資格 | シルバーエリート | ゴールドエリート |
ポイント還元率 | 100円につき2ポイント | 100円につき3ポイント |
宿泊実績付与 | 5泊分 | 15泊分 |
その他 | 100万円/年利用でゴールドエリート | 400万円/年利用でプラチナエリート |
年会費はちょっと高額ですが特典内容は「マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアム」の方が充実しています。以下、マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムの特典についてご紹介していきます。
- 年会費49,500円(税込)
- 家族カード1枚無料
- Marriott Bonvoyゴールドエリート会員資格付与
- 2年目より50,000ポイント分の無料宿泊特典付与(150万円/年利用が必要)
- Marriott Bonvoyポイント還元率3%
- マイル還元率1.25%(※航空会社により1.0~1.5%)
- 400万円/年利用でMarriott Bonvoyプラチナエリート会員資格付与
年会費は正直、ちょっと高いですよね。ただ旅行好きの方がメインカードとして使うのであれば年会費分は十分元が取れるかと思います。
マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムの特典について、順番にまとめてみました。
Marriott Bonvoyポイントを高還元率で貯められる
マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムを利用することで貯まるのはMarriott Bonvoyポイントです。
Marriott Bonvoyは「ザ・リッツ・カールトン」や「ウェスティン」、「シェラトン」などのホテルを擁する世界最大のホテルグループ、マリオット・インターナショナルの会員プログラムです。
- マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムは100円につき3ポイントという高還元率でMarriott Bonvoyポイントを貯めることができ、貯めたポイントは宿泊に充てることができる
- Marriott Bonvoy参加ホテルの宿泊やレストランで利用すると、通常の2倍となる100円につき6ポイントを貯めることができる
まず驚くべきはその還元率です。Marriott Bonvoyポイントの価値は使い方にもよりますが概ね1ポイント=1円前後です。
100円につき3ポイントということは、還元率3%ということです。こんなカードは他になかなかありません。Marriott Bonvoy加盟ホテルでの支払い時に限っては還元率6%です。すごすぎますね。(笑)
マリオットのホテルはポイントを利用して無料宿泊することができます。
現在は無料宿泊に必要なポイントが変動制になっており、時期により宿泊に必要なポイントが変わりますが、必要ポイントが少ないホテルでは1泊15,000ポイント程度から利用することができます。
時期によってはキャッシュ払いに比べてポイント宿泊の方がお得なケースがあります。このカードは還元率が高くポイントが貯まりやすいので、ポイントで無料宿泊すれば旅行代を大きく節約することができます。
少し前に実際に宿泊した例ですが、こんな感じのホテルにポイントを利用して無料宿泊することもできます。
Marriott Bonvoyポイントは約40社の航空会社マイルに交換できる
カード利用で貯まるMrriott Bonvoyポイントは、約40社の航空会社マイルに交換することができます。
基本交換レートは3ポイント=1マイルです。
つまり100円につき1マイルの計算なのでマイル還元率は1%ですが、ある程度まとめて交換することでマイル還元率は1.25%となります。(一部例外あり)
- Marriott Bonvoyポイントは約40社の航空会社マイルに交換できる
- 基本的には3ポイント→1マイルのレートで交換できる
- 多くの航空会社では60,000ポイント→20,000マイルに交換すると5,000マイルのボーナスが加算されるので、マイル還元率は1.25%となる
- 1日あたり3,000〜240,000ポイントをマイルに移行できる
- マイルへの交換は通常、翌日~1週間以内に完了する
マイル還元率の1.25%というのは、かなり高い数字です。マイレージ系カードの還元率は大体1%で、最も高い還元率のものでも1.4%程度のことが多いです。
マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムはマイル還元率が高いのに加え、1枚で複数の航空会社マイルを貯められるのが強みです。
ただし2023年現在、アメリカン航空、アビアンカ航空、デルタ航空、大韓航空の4社はまとめて交換してもボーナスマイルが付与されないので要注意ね。逆に、ユナイテッド航空のボーナスマイルが大きく設定されています。
ちなみに交換できる航空会社の詳細は公式サイトにお任せするとして、代表的な交換先とまとめて交換した際の最大レートはこんな感じです。
航空会社 | ポイント → マイル(ボーナス含む) | 最大マイル還元率 |
ANA | 60,000pt → 20,000+5,000 | 1.25% |
JAL | 60,000pt → 20,000+5,000 | 1.25% |
ブリティッシュ エアウェイズ | 60,000pt → 20,000+5,000 | 1.25% |
アラスカ航空 | 60,000pt → 20,000+5,000 | 1.25% |
シンガポール航空 | 60,000pt → 20,000+5,000 | 1.25% |
ユナイテッド航空 | 60,000pt → 20,000+10,000 | 1.5% |
アメリカン航空 | 60,000pt → 20,000 | 1.0% |
デルタ航空 | 60,000pt → 20,000 | 1.0% |
2023年より、ユナイテッド航空のマイレージに交換するのが最もお得になりましたが、目的地や利用方法に応じて、マイルを分散して貯められるのが最大のメリットです。
余談ですが多くの航空マイルには有効期限があり、ANAやJALのマイルの期限は通常3年間です。Marriott Bonvoyポイントの有効期限は通常2年間ですが、ポイントの利用や獲得があるとそこから2年間となるので、マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムを使い続ければ有効期限は実質無期限となります。
マイルを貯めたい方にとっては、ある程度Marriott Bonvoyポイントを貯めてからまとめて交換することで、マイルの期限を気にせず効率的に貯めることができます。
ゴールドエリート会員の資格が付与され、利用金額によりプラチナエリートの資格も付与
Marriott Bonvoyでは利用頻度に応じて5つのエリート会員種別が用意されています。
エリート会員種別 | 要件 |
シルバーエリート | 10~24泊/年 |
ゴールドエリート | 25~49泊/年 |
プラチナエリート | 50~74泊/年 |
チタンエリート | 75~99泊/年 |
アンバサダーエリート | 100泊/年+利用金額20,000USD/年 |
通常だと年間25泊以上利用しないと手に入れることのできないゴールドエリート会員の資格ですが、マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムに加入するだけで自動的に付与されます。
ゴールド会員のメリットを簡単にまとめるとこんな感じです。
一般会員 | シルバー会員 | ゴールド会員 | |
ポイントボーナス | 10% | 25% | |
レイトチェックアウト | ○ | 14時 | |
ウェルカムギフトでポイントの選択 | ○ | ||
客室アップグレード | ○ |
宿泊時の待遇として特に嬉しいのは「レイトチェックアウト」と「客室アップグレード」ですね。
ホテルのチェックアウト時間は通常だと大体12時ですが、ゴールドエリート会員は14時まで伸ばすことができます。
ゴールドエリート会員は一番安い部屋で予約していても、空きがあれば1ランク~2ランクほど上の部屋へ無料でアップグレードしてもらえます。金額にすると1万円以上お得になることもありますので、利用頻度が高い方ほど嬉しいですね。
そして旧SPGアメックスにはなかった特典ですが、年間400万円決済するとプラチナエリート会員の資格が付与されます。
プラチナエリートの特典を下の表でまとめていますが、プラチナエリートから特典内容が爆上がりします!
一般会員 | シルバー会員 | ゴールド会員 | プラチナ会員 | |
ポイントボーナス | 10% | 25% | 50% | |
レイトチェックアウト | ○ | 14時 | 16時 | |
ウェルカムギフトでポイントの選択 | ○ | ○ | ||
ウェルカムギフトで朝食の選択 | ○ | |||
ウェルカムギフトでアメニティの選択 | ○ | |||
客室アップグレード | ○ | ◎(スイート含む) | ||
ラウンジへのアクセス | ○ | |||
年間チョイス特典 | ○(50泊後) |
プラチナエリートになると、ほとんどのホテルで無料の朝食がつくようになります。
また、プラチナエリートになると空きがあればスイートルームを含む客室の無料アップグレードも期待できるようになり、ラウンジの利用もできるようになります。
プラチナエリートの資格獲得には年間400万円決済というかなり高いハードルをクリアする必要がありますが、家族カードの発行が一枚無料なので夫婦で集中して利用するなどすれば可能性が見えてくるかも知れませんね。
2年目から無料宿泊の特典がもらえる
入会した初年度は残念ながらもらえないのですが、2年目以降、継続特典として無料宿泊特典が毎年もらえます。
- 2年目以降、50,000ポイント相当の無料宿泊特典が毎年もらえる
- 無料宿泊特典は1泊2名まで利用できる
- 無料宿泊特典をもらうためには年間150万円の決済が必要
現在、無料宿泊に必要なポイントは変動制になっていますが、50,000ポイントで宿泊できるのはかなりランクの高いホテルです。
国内のホテルでは以下のホテルなどが該当します。
ホテル名 |
ザ・プリンス 京都宝ヶ池、オートグラフ コレクション |
ザ・プリンス さくらタワー東京、オートグラフ コレクション |
コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション |
JWマリオット・ホテル奈良 |
軽井沢マリオットホテル |
大阪マリオット都ホテル |
東京マリオットホテル |
HIYORIチャプター京都 トリビュートポートフォリオホテル |
W大阪 |
ウェスティン都ホテル京都 |
ウェスティンホテル大阪 |
もちろん海外のホテルでも利用できます。私は以前、パリのルネッサンスホテルやロンドンのエディションホテルなどで活用しました!
お得な入会方法とキャンペーンについて
紹介で入会すると通常より多くのポイントがもらえる
入会については、ご自身でのweb申し込みと紹介による入会の2つの方法があります。
- web入会だと入会3ヶ月以内に30万円以上利用することで30,000ポイントがもらえる
- 紹介で入会すると入会3ヶ月以内に30万円以上利用することで36,000ポイントがもらえる
ご覧のようにweb入会に比べて紹介による入会は多めのポイントがもらえるのでお得です。30万円のカード利用による獲得ポイントは9,000ポイントなので、36,000+9,000=合計45,000ポイント獲得できます!
ただ残念ながらこの紹介については、ブログやSNSで紹介リンクを直接掲載することが禁止されています。
この記事を読んでカードを作成してみたくなった方は、お手数ですが下記フォームより「紹介希望」の旨をご連絡ください。
個人情報の記入は必要ありませんので、ニックネームや捨てアドでも大丈夫です。紹介希望のご連絡を頂いた方にはできるだけ速やかに、メールにて紹介リンクをお送りさせていただきます。
入会時の注意点
マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムに入会するに当たり、入会手続き自体はアメックスのサイトで行うこととなりますが、その際に「Marriott Bonvoy会員番号」を入力する必要があります。
既に会員になっている方はその番号を入力すれば良いのですが、まだ会員になってない方はMarriott公式サイトより登録してMarriott Bonvoy会員番号を取得することになります。
ちなみにこちらも紹介で入会すると最大10,000ポイント獲得できます(2,000ボーナスポイント/滞在×5回、最大5人まで)。こちらの紹介には人数制限があるのでタイミングによっては確約ができませんが、Marriott Bonboy未加入の方で紹介希望の方はお早めにご連絡下さい。
その他注意点など
客観的に他のクレジットカードと比べ、感じた注意点などです。
- プライオリティ・パスは付かない
- 海外旅行時に使える「手荷物無料宅配サービス」は出発時は使えない
- 航空機遅延費用補償は国内線は対象外、国際線も2022年8月から利用付帯
まず、海外旅行の際に一部の航空会社ラウンジ、またはそれに準ずるラウンジを使える「プライオリティ・パス」ですが、マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムには付いてきません。
ただマリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアム自体はゴールドカードと同等の扱いなので、いわゆるカードラウンジは利用でき、また同伴者も1名無料で利用することができます。
また、海外旅行の際に自宅↔空港までスーツケースを送ることができる「手荷物無料宅配サービス」は帰国時のみの利用で、出発時は利用できません。
そして天気や機材繰りなどの関係で、飛行機が遅延または欠航になってしまった際に飲食代やホテル代が保険としてもらえる「航空機遅延費用補償」については、国内線利用時は対象外かつ国際線は利用付帯となっています。
この3点が改善されれば正に最強のクレジットカードなんですが…1枚で全てを網羅する完璧なカードは存在しないので、仕方ないところですね。
最後に
アメックスが発行するカードの中でも特典が魅力的なマリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアムカード。
年会費は決して安いとは言えませんが、ホテルにも航空会社マイルにも利用でき、還元率も良いので旅行好きなら持っていて損のないカードだと思います。
マリオットのようなチェーン系ホテルの良いところは、安いホテルでも一定以上の質とサービスが担保されている点です。海外の個人経営の安いホテルだと、正直「ちょっとこれは…」と思うようなホテルもあるのですが、そのようなリスクをかなり減らすことができます。
また運良く無料アップグレードを受けることができれば、さらに質の高い滞在を楽しむことができます。
マリオット・インターナショナルは世界最大のホテルグループで国内・海外ともに選択肢が非常に多いので、旅行好きな方は是非検討してみてはいかがでしょうか。
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