いわゆるブラックアウト期間がなく、シーズンごとに決まったポイントで宿泊できるマリオットの無料宿泊。
今年に入ってからの大きな変化・トピックスは以下の2点かと思います。
- カテゴリー制の廃止に伴う「ポイント変動制」の導入
- 無料宿泊特典に15,000ポイントまで追加できる「トップオフ」制度
ポイント変動制は既に導入されていましたが、追加ポイントでワンランク上のホテルに宿泊できる「トップオフ」も実装されましたので、今回はその辺りについてまとめてみました。
ポイント宿泊は従来のカテゴリー制からポイント変動制へ
まず、現時点では廃止となっていますが従来のポイント宿泊は「カテゴリー制」でした。
- 従来はMarriott Bonvoyのホテルはカテゴリー1からカテゴリー8に分けられていた
- さらに「オフピーク」「スタンダード」「ピーク」時期ごとに、宿泊に必要なポイント数が設定されていた
- 現在はこれらの概念はなく、必要ポイントが変動する「ポイント変動制」に移行している
各カテゴリーと時期ごとに必要なポイント数は以下のように決まっていました。
ホテルカテゴリー | オフピーク | スタンダード | ピーク |
カテゴリー1 | 5,000 | 7,500 | 10,000 |
カテゴリー2 | 10,000 | 12,500 | 15000 |
カテゴリー3 | 15,000 | 17,500 | 20,000 |
カテゴリー4 | 20,000 | 25,000 | 30,000 |
カテゴリー5 | 30,000 | 35,000 | 40,000 |
カテゴリー6 | 40,000 | 50,000 | 60,000 |
カテゴリー7 | 50,000 | 60,000 | 70,000 |
カテゴリー8 | 70,000 | 85,000 | 100,000 |
さらに「ポイントセーバー」と呼ばれる、無料宿泊特典に必要なポイントが少なくなる公式キャンペーンもよく行われており、ポイントセーバー時に必要なポイント数は赤字のとおりでした。
ホテルカテゴリー | オフピーク | スタンダード | ピーク |
カテゴリー1 | 5,000 4,000 | 7,500 6,000 | 10,000 8,500 |
カテゴリー2 | 10,000 8,000 | 12,500 11,000 | 15,000 13,000 |
カテゴリー3 | 15,000 12,000 | 17,500 16,000 | 20,000 18,000 |
カテゴリー4 | 20,000 17,500 | 25,000 22,500 | 30,000 27,500 |
カテゴリー5 | 30,000 27,500 | 35,000 32,500 | 40,000 37,500 |
カテゴリー6 | 40,000 35,000 | 50,000 45,000 | 60,000 55,000 |
カテゴリー7 | 50,000 45,000 | 60,000 55,000 | 70,000 65,000 |
カテゴリー8 | 70,000 65,000 | 85,000 80,000 | 100,000 90,000 |
それではポイント変動制が導入されてからどのように変わったのかですが…必要ポイントについて現時点では予想していたほどの極端な変化はありませんでした。
国内ホテルについて下記の記事で検証しています。
- 現在はカテゴリーチャートが廃止となり、オフピーク・スタンダード・ピークといった概念はなくなった
- 「ポイントセーバー」、「4泊分のポイントで5泊分の宿泊」は継続
基本的にはハイシーズンの必要ポイントは増え、閑散期のポイントは減ることになります。場合によってはそもそもの必要ポイントが大幅に増えてしまう可能性も考えられましたが、現時点では思ったほど極端な変化はなかったという印象です。
一部のホテルでは必要ポイントが増えてしまうこともありましたが、次に紹介する「トップオフ」制度によりポイント宿泊が使いやすくなった側面もあります。
無料宿泊特典に15,000ポイントまで追加できる「トップオフ」制度
無料宿泊特典としては、以下のようなものがあります。
- Marriott Bonvoyアメックスカードの継続特典として、35,000ポイント相当のホテルに無料宿泊できる
- Marriott Bonvoyアメックスプレミアムカードの継続特典として、50,000ポイント相当のホテルに無料宿泊できる
- チタンエリートの年間チョイス特典として、40,000ポイント相当のホテルに無料宿泊できる
SPGアメックスカードが新しく「Marriott Bonvoyアメックス」「Marriott Bonvoyアメックスプレミアム」へと生まれ変わったため、所持カードにより付与される無料宿泊の内容が異なります。
従来はたとえどんなに大量のMarriott Bonvoyポイントを所有していたとしても、追加ポイントを支払って上のカテゴリーのホテルに宿泊することはできませんでしたが、こちらが可能になりました。
- 無料宿泊特典に最大15,000マリオットポイントを追加することができる
- 現時点ではweb予約のみ対応(アプリからの予約は未対応)
実際に適当な日付のホテルをポイント宿泊で検索してみました。
60,000ポイント必要な宿泊で検索したところ、「無料宿泊特典+10,000ポイント」が選択できるようになっています。現時点ではweb予約からのみなので、早くアプリからの予約にも対応すると良いですね!
最後に
従来はシーズンとカテゴリーを意識しながら旅程やホテルを考えていましたが、「ポイント変動制」と「トップオフ」の導入により無料宿泊やポイント宿泊の使い方が少し変わりそうです。
現金宿泊が高い時期に少ないポイントで宿泊できればお得ですが、今後は現金とポイントがある程度連動する可能性が高いかと思います。となると、現金より宿泊必要ポイントが少ない日を選ぶことが一つの目安になるかもしれません。
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