先日購入したHP Pavilion 15-eg0000について、私の使い方ではSSDの容量が少し足りなかったので、外付けのSSDを購入することにしました。
購入したのはELECOMのESD-EMN1000GBK。
昨今、USBの名称や規格が非常にややこしくなっていますので、そのあたりもちょっと整理しながら、選んだポイントについてご紹介したいと思います。
ESD-EMN1000GBKを選んだワケ
HP Pavilion 15-eg0000はCore i7モデルのストレージ設定が1TBのみの設定でしたが、手持ちのファイルが約1TBだったので、内蔵ストレージ1TB+外付けSSD 1TBで運用することにしました。
- SSDは構造上、空き容量が少なくなってくると速度が低下してしまう
- あまりにカツカツの容量で運用すると快適に使えなくなるのに加え、今後写真などのデータが増やせなくなってしまう
いくつか製品を吟味するに当たり、私が最も重視したのは「製品のコンパクトさ」です。
容量を1TB以上の外付けSSDで検索した際にいろんな製品がありました。
外付け2.5インチHDDとあまり変わらないようなケーブル付きのものもあったり、一回り小さくてもまだ少し大きい感じのSSDもあったり。
そんな中で見つけたELECOMのESD-EMN1000GBKはいわゆるUSBメモリと変わらないサイズのようだったので、早速注文してみました。
大きさについて
こちらが実際に届いたELECOMのESD-EMN1000GBKです。
開封し、中を確認してみました。定規で測った実際のサイズがこちらです。
実測値で約6.5cm。一般的なUSBメモリと変わらないサイズですね。
このコンパクトさが最高です!重さもUSBメモリと変わらないので、知らない人が見たらSSDとは思わないでしょうね。
かさばらないし重くないしコードレスでスタイリッシュ。
にも関わらず容量は1TBの大容量。ある程度大きな容量を常に持ち回す必要のある方にもおすすめです。
規格と速度について
USBに関しては昨今、かなりややこしいことになっていますので簡単に整理しておきます。
まず、USB 3.0~USB 3.2と呼ばれる規格を全て並べるとこうなります。
規格 | USB 3.0 | USB3.1 gen1 | USB3.1 gen2 | USB 3.2 gen1 | USB 3.2 gen2 | USB 3.2 gen2x2 |
速度 | 5Gbps | 5Gbps | 10Gbps | 5Gbps | 10Gbps | 20Gbps |
形状 | Type-A Type-B Micro USB | Type-A Type-B Micro USB | Type-A Type-B Type-C Micro USB | Type-A Type-B Micro USB | Type-A Type-B Type-C Micro USB | Type-C |
うーむ、ややこしいですね。自分で書いておいて何ですが、上の表は無視してください(笑)。
大事なとこだけ整理して抜き出すとこんな感じで、こっちが重要です。
規格 | USB 3.0 | USB 3.1 | USB 3.2 |
現在の呼称 | USB 3.2 gen1 | USB 3.2 gen2 | USB 3.2 gen2x2 |
速度 | 5Gbps | 10Gbps | 20Gbps |
形状 | Type-A Type-B Micro USB | Type-A Type-B Type-C Micro USB | Type-C |
たまに「USB Type-A=遅い、USB Type-C=速い」と思っている人がいます。以前の私です(笑)。
が、厳密にはちょっと違います。Type-AとかType-CはUSBソケットの形状であって、速度に関係するのはUSBの規格の方なんです。
最新のいわゆるUSB 3.2(USB 3.2 gen2x2)は速度が最も早いんですが、この規格はインターフェイスがUSB Type-Cのみであり、2021年6月現在ではUSBメモリサイズの小型商品が発売されていません。
そして何より私のPCが対応していません。HP Pavilion 15-eg0000には2つのUSB Type-Aと1つのUSB Type-Cが備わっていますが、前者はUSB 3.0(USB 3.2 gen1)、後者はUSB 3.1(USB 3.2 gen2)です。
つまり最新のUSB 3.2(USB 3.2 gen2x2)については、まだまだ対応する機器が少ない状態なんですね。
ESD-EMN1000GBKはUSB3.0(USB 3.2 gen1)規格で形状はUSB Type-Cではなく、多くの方が慣れ親しんでいるUSB Type-Aです。
USB3.0(USB 3.2 gen1)だと速度が遅いんじゃないの?と心配になる方もいるかも知れませんが、転送速度はread400MB/s、write350MB/sと、いわゆるSATA接続のSSDとほぼ同じなので、一般的な用途には十分かと思います。
そもそもUSBメモリじゃダメなの?
現在USBメモリは小型化が進み、ワイヤレスマウスのアダプターほどの大きさのものもあります。
「小型の製品が欲しいならUSBメモリで良いじゃん?」って思う方もいるかと思います。
が、絶対やめたほうが良いです。それはUSBメモリは構造上、長期間無通電の期間が続くと記録したデータが消えてしまうことがあるからです。
特に私のように、保存用データをPCと接続せずに保管するような用途には全く向いてません。
今まで積み上げてきた大事なデータが消えてしまったりなんかしたら目も当てられませんよね…。
USBメモリはあくまで一時的にデータを保管し、他のPCとデータをやり取りするためのツールと認識しておきましょう。
なので持ち運びが楽な、できるだけ大容量でコンパクトな製品が欲しい…となると、現状では実質的な選択肢はこのESD-EMNシリーズになってくるんです。
ちなみにESD-EMNシリーズは容量は128GB、250GB、500GB、1TBの設定があり、色はブラック、ブルー、シルバーの設定があります。
前述したように、SSDの速度が落ちにくくするためには容量は多いに越したことはありませんし、PCのデータは基本的に増えてゆくものなので、1TBを購入しておくと安心かと思います。
最後に
こんな方にESD-EMN1000GBKはおすすめです。
- 現在の内蔵ストレージに容量不足を感じている
- データを比較的長期間、別個に保存していたい
- 大きなデータを持ち運ぶ必要がある
- できるだけコンパクトで小さい外付けSSDが欲しい
汎用性が高いUSB Type-Aなので、多くのPCで利用可能です。
現在USB Type-Cに対応する機器が少しずつ増えており、今後少しずつType-Aから置き換わっていくと思われますが、まだまだ時間がかかりそうです。
また2~3年前までPC内蔵のSSDの容量は128~256GBくらいが標準だったことを考えると最近は少し選択の幅が広がってきましたが、私のように容量が少ないと感じるケースも多々あるかと思います。
現在のこのような状況だからこそ、ESD-EMN1000GBKは今の時代にマッチした製品だと思います。
コメント