オミクロン株の拡大も最近は少し落ち着きつつあるように思います。
ただ依然としてCOVID-19の影響により、国内線・国際線ともに予定していた旅程を変更せざるを得ないケースも多々あるかと思います。
先日、別記事でANA航空券や特典航空券の変更・キャンセルについてまとめました。
比較のために、今回はJALの変更・キャンセル対応についてもまとめてみました。
また、一番最後にANAとJALの対応の比較を載せています。
ちなみに国内線は3月4日、国際線は2月15日に発表された情報を元にまとめています。3月現在、オミクロン株の影響により国内線も特別対応が取られています。
JALの変更・キャンセル・払い戻し対応
有償航空券と特典航空券、そして国内線と国際線について紹介したいと思います。
通常時の対応と、現在行われている特別対応について合わせて記載しています。
国内線有償航空券の場合
まず国内線の有償航空券について、通常時のJALの対応がこちらです。
- 変更は一部の券種に限られる(購入後の先得、特割などは不可)
- 変更後の運賃に差額が生じる場合は支払う必要がある
- 購入後の払い戻しは440円/区間で可能
- 券種と解約タイミングにより所定の取消手数料が必要な場合がある
通常、安い航空券は基本的に変更不可です。また出発日時が近づいたり、出発後のキャンセルとなると高い取消手数料がかかります。
現在、一部の便では変更や払い戻しについて以下の特別対応が取られています。
- まん延防止重点措置対象エリアの便については、無料で変更および払い戻しが可能
- 対象の搭乗日は2022年3月21日分まで
- 変更・払い戻しは予約便の出発時刻20分前まで
- 変更の場合はもともとの出発予定日+30日または航空券の有効期間のどちらか長い方まで
対象はまん延防止重点措置対象エリアに限られます。現時点での対象便は以下のとおりです。
札幌(新千歳・丘珠)、旭川、函館、帯広、釧路、女満別、利尻、奥尻、青森、三沢、東京(羽田・成田)、静岡、小松、名古屋(小牧・中部)、大阪(伊丹・関西・神戸)、但馬、高松、熊本、天草
念のため公式サイトへのリンクを張っておきます。
国際線有償航空券の場合
続いて国際線の有償航空券について、まずは通常時のJALの対応です。
- 変更は72時間前までにWebで手続きすれば手数料無料
- 変更後の運賃に差額が生じる場合は支払う必要がある
- 購入後の払い戻しには手数料が必要なケースあり(運賃プランや航空券により異なる)
JALの場合も、安い(=割引率の大きい)航空券の場合は元々払い戻しの際に手数料が必要でした。
そしてこちらが現在行われている特別対応です。
- 便が運休または時間変更となる場合は、手数料無しで払い戻しや変更が可能(1回)
- 各国の出入国制限がある場合は、手数料無しで払い戻しや変更が可能(1回)
- 日本発着の全路線について、2021年11月30日までの発券分は手数料無しで払い戻しや変更が可能(基本的に1回)
条件などを表にするとこんな感じです。
手数料なしで払い戻し・変更 | 条件 | 手続き期間 | |
便が運休または時間変更 | ○(1回) | 2022年10月29日搭乗分まで | 搭乗予定日の前日まで |
各国の出入国制限 | ○(1回) | 搭乗2カ月前からのみ | |
日本発着全路線 | ○(第一区間は1回、第二区間は無制限) | 2021年11月30日まで発券 | 搭乗予定日前日まで |
念のため公式サイトへのリンクを張っておきます。
2021年11月30日までに発券した航空券については手数料なしで変更・払い戻しが可能です。12月以降発券したものについても運休・時間変更・出入国制限の対象であれば手数料なしで変更・払い戻しが可能です。
特別対応の期間についてはコロナの影響が続いているため順次延長されていますが、今後の動向についても注意が必要かと思います。
国内線特典航空券の場合
続いてマイルを使って発券した国内線特典航空券です。まずは通常時の対応です。
- 同一区間の日付・クラス変更可能(変更希望便出発日の前日まで、かつ元の予約便の出発時間前まで変更が可能)
- マイルの追加または返還による座席クラス変更が可能
- 変更は何度でもできるが、対象区間や搭乗者の変更はできない
- 払い戻し手の際には1人あたり3,100円/区間の手数料が必要
- キャンセル時点で有効期限が切れたマイルは返却されない
ANAの場合は払い戻し時にはマイルが差し引かれますが、JALの場合は手数料支払いです(クレジットカード払いのみ)。
現在行われている特別対応は以下のとおりです。
- まん延防止重点措置対象エリアの便については、無料で変更および払い戻しが可能
- 対象の搭乗日は2022年3月21日分まで
- 変更・払い戻しは予約便の出発時刻20分前まで
- 変更の場合はもともとの出発予定日+30日または航空券の有効期間のどちらか長い方まで
国内線の特典航空券では、キャンセル時点で有効期限が切れたマイルは従来どおり返却されないので要注意です。また、対象エリアは以下のとおりです。
札幌(新千歳・丘珠)、旭川、函館、帯広、釧路、女満別、利尻、奥尻、青森、三沢、東京(羽田・成田)、静岡、小松、名古屋(小牧・中部)、大阪(伊丹・関西・神戸)、但馬、高松、熊本、天草
国際線特典航空券の場合
最後に、恐らく最もお得感の大きい使い方だった国際線特典航空券です。
まずは通常時の対応です。
- 予約変更は不可
- 変更希望の際には一旦手配済みの特典航空券を取り消し・払い戻しのうえ、新たに希望の旅程で手配する
- 特典航空券の払い戻しの際には、3,100円の手数料が必要
- キャンセル時点で有効期限が切れたマイルは返却されない
日付変更などは元々不可能で、何かしら変更が生じた場合には一旦予約を全て取り消した上で新たに予約を取り直す必要がありました。
そしてこちらが現在行われている特別対応です。
- 便が運休または時間変更となる場合は、手数料無しで払い戻しや変更が可能(1回)
- 各国の出入国制限がある場合は、手数料無しで払い戻しや変更が可能(1回)
- 日本発着の全路線について、2021年11月30日まで発券分は手数料無しで払い戻しや変更が可能(基本的に1回)
- 上記に該当する場合はキャンセル時点で有効期限が切れたマイルも返却される
条件付きですが通常だと不可能だった日付の変更が可能です。また国際線の場合はキャンセル時に有効期限が切れたマイルも返却されるのは大きいですね。
手数料なしで払い戻し・変更 | 条件 | 手続き期間 | |
便が運休または時間変更 | ○(1回) | 2022年10月29日搭乗分まで | 搭乗予定日の前日まで |
各国の出入国制限 | ○(1回) | 搭乗2カ月前からのみ | |
日本発着全路線 | ○(第一区間は1回、第二区間は無制限) | 2021年11月30日まで発券分まで | 搭乗予定日前日まで |
最後に
JALの場合も国内線と国際線、有償航空券と特典航空券で様々な違いがありますが、ANAとの対応の細かい違いについても見比べてみると結構面白いです。
ANA・JALともに共通している特別対応はこちらです。
- 国内線航空券は、まん延防止重点措置対象エリアを対象に払い戻し・変更手数料無料
- 国際線航空券は、一部の便で払い戻し・変更手数料無料
- 国際線特典航空券は、払い戻しの際に有効期限が切れたマイルも返却
元々の対応で違いがあるのは以下の点です。
- 座席クラスの変更はANAは追加料金またはアップグレードポイントの利用、JALはマイルの利用または返還
- 通常時の特典航空券の取消手数料として徴収されるのはANAはマイル、JALはキャッシュ
似ているようで微妙に違いのある2つの航空会社。
私はどちらも利用しており、どちらも応援しています。
一刻も早く収束し、早く以前のように日本中、世界中を飛び回れる日が来ると良いですね。
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