以前、私はいわゆる格安simを利用してスマートフォンを利用していました。
月額料金にして約2,000~3,000円。
従来のキャリアと比べると非常に安かったのでここ数年、いくつか試しながら利用してきたのですが、キャリアの新プランが魅力的なのでahamoに乗り換えることにしました。楽天モバイルもサブ回線で使っていますが個人的にはかなり良いと思いますので、こちらも検討してみるのも良いかと思います。
海外旅行が好きな方にとっても、今後ahamoや楽天モバイルは魅力的な選択肢の一つになってくるかと思います。
ただ、現在ではLINEMOのミニプランやpovo2.0などの選択肢もありますので、それぞれの状況に応じた選択をするのが良いと思います。
今回はahamo、LINEMO、povo、楽天モバイルの特徴についてまとめてみました。
なぜ安い格安simから乗り換えるのか
格安simのメリットは月額料金の安さですが、デメリットは通信速度が時々遅いことです。
とは言え一口に格安simといっても様々あり、いくつか試したのですが通信速度は業者により千差万別です。
タブレット用にデータ通信のみの契約で別途使っている業者もいくつかあり、通信速度が速い業者もあるんですが料金も高めだったので、そちらへの乗り換えは躊躇している状態でした。
私の使い方で困るのはインターネットラジオを聴いていたら時々止まってしまうことと、LINEでんわで通話中に遅延したり途切れてしまうこと。
LINE電話に関してはひどいときには5秒くらい遅延が発生して、何かもうコントでもやってんのかって感じの会話になっちゃったり(笑)。時間帯と場所にもよるんですが、これではまともに使えませんよね…。
キャリアの新プランは回線品質がキャリアのまま、かなり低料金で利用できるので乗り換えを検討することにしました。
ahamo、LINEMO、povo、楽天モバイルの比較
3大キャリアでは新たな料金設定のプランを利用可能となりました。
docomoの「ahamo」、SoftBankの「LINEMO」、auの「povo」です。
また3大キャリアキラー的な存在として楽天モバイルも有力な選択肢の一つになるかと思います。
povo1.0は提供終了しましたので、現在申込可能な各社のプランの特徴はこんな感じです。
プラン名 | ahamo | LINEMO(スマホプラン) | LINEMO(ミニプラン) | povo2.0 | 楽天モバイル |
月額料金 | 2,980円 | 2,728円 | 990円 | 0円 | 0円~3,278円 |
ネットワーク | 5G/4G | 5G/4G | 5G/4G | 5G/4G | 5G/4G |
利用可能データ量 | 20GB | 20GB | 3GB | トッピングによる | 1G~無制限 パートナー回線は5GB/月まで |
データ備考 | - | LINEはノーカウント | LINEはノーカウント | 1GB/390円/7日間 3GB/990円/30日間 20GB/2,700円/30日間 60GB/6,490円/90日間 150GB/12,980円/180日間 +330円で24時間無制限 | 1Gまで/無料 3GB/1,078円 20GB/2,178円 20GB以上/3,278円 |
データ量超過後の通信速度 | 1Mbps | 1Mbps | 300kbps | 128kbps | 制限なし パートナー回線エリアは1Mbps |
基本国内通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | 無料(Rakuten Link利用時) |
通話5分かけ放題 | 無料 | +550円(1年間は無料) | +550円(1年間は無料) | +550円 | – |
通話かけ放題 | +1,100円 | +1,650円(1年間は+1,100円) | +1,650円(1年間は+1,100円) | +1,650円 | +1,100円 |
eSIM対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
海外ローミング | 無料(82の国と地域) | 従量制 ※契約から5ヶ月目以降利用可 | 従量制 ※契約から5ヶ月目以降利用可 | 提供予定 | 無料(2GB、66の国と地域) |
その他備考 | LINEスタンプ プレミアム加入するとポイントバック(秋からは無料利用へ) | LINEスタンプ特典はなし | 180日間以上有料トッピングの購入がない場合、利用停止&契約解除の可能性 |
当初は3社ともほぼ横並びのプランでしたが、現在はそれぞれ特徴を出してきました。
また楽天モバイルとの競合を意識してか、当初の発表から少し変えてきた部分もあります。
私見ですが電波状況を同じと仮定した場合、ざっくりとした基準はこんな感じで良いかも知れません。
- ahamo:海外ローミングを使いたい、短時間の電話をよくかける
- LINEMO(スマホプラン):LINEスタンプをたくさん使いたい、LINEトークやLINE通話の使用頻度が高い
- LINEMO(ミニプラン):データ利用が少ない、LINEトークやLINE通話はよく使う
- povo2.0:日や月によってデータ使用量にムラがある、ある程度容量を使いながら安く維持したい
- 楽天モバイル:楽天モバイルの通信エリア内でデータを20GB以上使う、通話を長時間無料で使いたい、デュアルsimで運用したい
特に重視する項目がなければ電波の強さで選んでも良いかも知れません。私の活動エリアではdocomoが強いこともahamoが最有力候補となった理由の一つです。また楽天モバイルは専用アプリを利用すれば通話が無料になるのもポイントです。
また現時点すぐというわけではないですが、海外旅行好きにとっては「海外ローミング」を意識して選択するのも一つの方法かと思います。
またコスパの観点からは楽天モバイルもかなり有力な選択肢になりますので、デュアルsimに対応している場合は電波状況など確認するためにサブ回線で申し込み、納得できるようであればメイン回線として活用するのも十分アリだと思います。ただ、楽天モバイルを2回線以上同時に所持する場合、2回線目以降は最低1,078円/月かかります。
海外旅行と海外ローミングについて
現在はまだコロナの影響でなかなか難しいのですが、海外旅行好きにとって海外ローミング対応は重要な要素になってくるかと思います。
- 通常、海外でネットを使おうとすると現地のsimカードを購入し、わざわざ差し替える必要がある
- 現地のsimカードを購入する場合、現金しか使えなかったり到着の時間帯によってはお店が開いてないことがある
- 海外ローミングに対応していると到着後simを入れ替えることなくすぐにネットに接続できる
経験された方も多いかと思いますが、現地のsim調達って地味に面倒なんですよね。あれが楽しくもあるんですけども(笑)。
simを差し替えた後で、国内で普段使っているsimを現地で紛失したりするとこれまた面倒なんです…。(実際に一度ありました)
ahamoは普段使っているsimのまま82カ国と多くの国の海外ローミングに対応しており、そのデータ使用量は月20GBの中に含まれています。
LINEMOも国際ローミングが無料オプションとして組み込まれていますが、現地でのデータ使用量は月20GBの中に含まれず、別途費用が必要になりますので要注意です。(また、契約後4ヶ月後の末日までは国際ローミングが使えません)
海外ローミングの観点から見るとahamoが非常に有力な選択肢ですが、海外ローミングは利用日数が15日を超えると通信速度が制限される点には要注意です。楽天モバイルは2GBを超えると速度制限が課され、データチャージを行う場合は500円/1GBでチャージ可能です。
最後に
ahamoを新規購入またはMNP転入する場合、端末を一緒に購入できますが、これがかなりお得に購入できるんです。
- Apple storeでiPhone11を購入すると、64GBが61,880円、128GBが67,880円かかる
- ahamoでiPhone11を購入すると、64GBが49,390円、128GBが54,890円で購入できる
- ahamoのiPhoneは基本的にsimロックがかけられているが、一括で支払った場合またはahamoの携帯電話の支払い方法をクレジットカードに設定した場合はsimロック解除された端末が購入できる
現在、端末を一緒に購入できるのはahamoだけです。色や容量によっては品切れになっていますので、購入を考えている方は早めに検討したほうが良さそうです。
また、私の家族や友人の何人かは楽天モバイルを主回線に切り替えており、こちらも今後拡大してくるかと思います。
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