どうも、10年以上ぶりにPCを買い替えたきのすけです。
8年前のスペックからの買い替えですので、まるで8年間のタイムスリップです(笑)。
前回はHP Pavilion 15-eg0000を選んだ理由と納期について紹介しましたので、今回は速度レビューとリカバリメディア作成法について書いてみたいと思います。
「ん、何でリカバリメディア作成法?」と思った方。
実は私、かつて苦い経験をしたことからPCのリカバリ方法についてまず確認するようにしているんです。
それはセットアップ直後に間違えて重要なデータを削除してしまい、起動できなくなってしまったんです…買ったばかりのPCが。
リカバリメディアが付属していれば問題なかったのですが、自分で作成するタイプだったため泣く泣く追加出費で購入する羽目に…(泣)。
以来、リカバリ方法については購入後にまず確認する癖がつきました。
HP Pavilion 15-eg0000のスペック
今回私が購入したのはCore i7搭載のパフォーマンスモデルですが、HP Pavilion 15-eg0000自体は大きく分けて3つのグレードが用意されています。
詳しいスペックはHPの公式サイトにお任せするとして、主要な特徴はこんな感じです。
ベーシックモデル | スタンダードモデル | パフォーマンスモデル | |
価格 | 59,000円~(税抜) | 69,000円~(税抜) | 92,000円~(税抜) |
CPU | Core™ i3-1115G4 | Core™ i5-1135G7 | Core™ i7-1165G7 |
メモリ | 8GB | 8GB | 16GB |
グラフィックス | インテル® UHDグラフィックス | インテル® Iris® Xeグラフィックス | インテル® Iris® Xeグラフィックス |
ストレージ | 256GB SSD | 512GB SSD | 1TB SSD |
無線機能 | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、 Bluetooth 5.0 | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、 Bluetooth 5.0 | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、 Bluetooth 5.0 |
インターフェイス | USB3.0×2、USB 3.1(Type-C)×1、HDMI、micro SD、イヤホンジャック | USB3.0×2、USB 3.1(Type-C)×1、HDMI、micro SD、イヤホンジャック | USB3.0×2、USB 3.1(Type-C)×1、HDMI、micro SD、イヤホンジャック |
質量 | 約 1.71kg | 約 1.71kg | 約 1.71kg |
バッテリー | 最大 8 時間 | 最大 8 時間 | 最大 8 時間 |
メモリ容量は変更できるものもあるんですが、ストレージの容量はそれぞれのモデルで固定です。
手持ちのファイル容量を考えると2TBのSSDにしたいところでしたが、最高で1TBまでしか設定がありません。
まぁ大多数の人には十分すぎる容量設定ですからね。
自己責任&自力で2TBのM.2 SSDに換装することも考えましたが、私の場合、割とよく使うファイルが約500GB、あまり使わないファイルが500GBだったので、「内臓SSD 1TB+外付けSSD 1TB」で運用することにしました。
SSDは構造上容量が少なくなると速度が低下してしまいますので、ある程度空き容量を確保することが大事ですね。
CPU性能とストレージ速度の比較
まずはHP Pavilion 15-eg0000に搭載されているそれぞれのCPUごとの比較をしてみましょう。
Core™ i3-1115G4 | Core™ i5-1135G7 | Core™ i7-1165G7 | |
PassMark | 6282 | 9590 | 11466 |
うーむ、すごい。と思うんですが今ひとつよくわかりません。何せ8年間のタイムスリップですから(笑)。
よし、以前使っていた旧PCのCore i5-3210Mと比較してみましょう。
Core i5-3210M | Core i7-1165G7 | |
PassMark | 3732 | 11466 |
おお…なんと3倍以上も差があるじゃないですか。
さすが8年の時を経たミドルレンジvs現行ハイエンドでは大きな差が付きますね。着実に進化しています。
ちなみにPassMarkスコアが5500以上であれば一般的な使い方でストレスを感じることはなく、8000以上では動画編集やゲームも余裕でこなせるようです。
ちなみにストレージもSATA vs NVMeと異なる規格だったので測定してみました。
まず旧PCですが、元々HDDだったのをKingstonのSSDに換装してあります。SV300S37A 120Gです。
120GBと容量は多くないSATA接続のものですが、クリーンインストールに近い状態なので空き容量も十分です。
Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
SEQ1M Q8T1 | 507.53 | 105.04 |
SEQ1M Q1T1 | 443.12 | 106.23 |
RND4K Q32T1 | 54.66 | 97.98 |
RND4K Q1T1 | 14.87 | 45.93 |
うん、必要十分って感じです。
HDDの読み込み速度がシーケンシャルリードで100MB/s前後であることを考えると、HDDからSSDに換装しただけで約5倍と快適さが格段に上がるので、古いPCでも割と長く使えるんですよね。
続いてHP Pavilion 15-eg0000。ストレージはSAMSUNG MZVLQ1T0HALB-00H1のようです。
NVMe接続のM.2 SSDですね。果たして速度の方は…
Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
SEQ1M Q8T1 | 2407.46 | 1687.60 |
SEQ1M Q1T1 | 1335.93 | 1395.35 |
RND4K Q32T1 | 444.83 | 390.38 |
RND4K Q1T1 | 35.35 | 120.09 |
・・・・・・・・・・・・!に、2000超え・・・だと・・・・!
シーケンシャルリードで約5倍もの差…まるで界王拳です(笑)。
いや、今の時代ともなればもはやこれが当たり前なのかもしれませんが、ここまで早くなっているとは。
これは実際に使用してみても体感的にわかります。
まず起動時間がべらぼうに早い。さすがに5倍早いわけではありませんが7秒を切るくらいでしょうか。
これまでに比べると一瞬に感じます。
あといろんなソフトを追加してみたんですが、インストールがどれも爆速で進んでいきます。
すごい…快適すぎるぞHP Pavilion 15-eg0000。
他にもここがすごい
まずぱっと見て気づいたのは液晶画面がキレイ。
というのも低価格帯で採用されているTN液晶ではなく、高精細なIPS液晶が使われているんです。
表面はノングレアではないですが思った以上に映り込みが少なく、快適に利用できます。
しかもタッチパネル搭載です。
そして無線は最新のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)。
私はマンション暮らしでそもそもの回線速度が早くないためあまり恩恵は受けられないのですが、Nuro光などの高速回線を導入し、対応ルーターを揃えている方は非常に快適なネット環境で利用できると思われます。
あと私が初めて使ったのは指紋認証。
スマートフォンなどでは当たり前の機能ですが、自宅用のPCでは正直面倒臭いという思いから実はこれまでパスワードの設定など一切行ってなかったんです。危ないですね(笑)。
で、この指紋認証が精度もよく非常にスムーズ。
スリープから復帰する時なども一瞬で戻れるので、マウスで再度サインインをクリックするより遥かに楽です。
最後に何より…カッコ良い!
天板とキーボードにアルミニウムが使われており、高級感があります。
光学ドライブレスなのですっきりしており重量も1.71kgと軽く、厚みも17.9mmとスタイリッシュ。
外出先で使うのも楽しくなりそうです。
リカバリメディアの作成方法
さて、このHP Pavilion 15-eg0000ですがリカバリメディアが付属していません。
最近のPCはむしろ付いているほうが少ないかもしれませんね。
ただ、この機種では自分で作成しようにもリカバリメディア作成用のソフトがプリインストールされていません。
こりゃあ初心者の方は困りそうですな。マニュアルにも書かれていませんし、ネットで調べても具体的な情報があまり出てきません。
というわけで、備忘録がてら簡単にリカバリメディアの作成方法をご紹介します。
- HP Cloud Recovery Toolをインストール
- 32GB以上の空のUSBメモリを用意する
- HP Cloud Recovery Toolを起動し、製品番号を入力し進めてゆく
簡単に言うとこれだけですが、いくつか補足を。
実はHP Cloud Recovery Toolには個人向けと法人向けの2種類があり、間違った方をインストールするとうまくリカバリが進みません。
私は一度間違えました(笑)。Pavilionの場合には個人向けをインストールしてください。
あと製品番号についても、どこを調べれば良いのかわかりにくいのですが、プリインストールされている「HP System Event Utility」を起動するとBIOS情報が表示されます。
その中の「製品情報」の欄をコピーして貼り付けるのが一番楽だと思います。打ち間違いのリスクもありませんし。
尚、リカバリは必要なデータをダウンロードしながら行うため、ネット環境必須&かなり時間がかかります。
私の場合は1時間くらいは余裕でかかりましたので、時間に余裕があるときに行うことをお勧めします。
まとめ
8年前の感覚からいきなり現代へやってきた私にとってはもはや感動でした。
もちろん、定期的にスペックアップしてきた方にとってはそれほどの驚きはないかも知れません。
昔は自作PCといえばコスパが良く、市販のPCを買うよりも安かったんですが、現在ではその差はほぼなくなってしまいました。
むしろ自作PCは何かトラブルが起きても自己責任で対処しなければならないことを考えると、よほど自作が好きな方以外は市販のPCをそのまま買ったほうが良いかもしれません。
ガチでコアなゲームをするならデスクトップPCになると思いますが、「一般的な使い方+α」を行うレベルの私にとって、このPCはベストな選択肢だったと思います。
写真加工やちょっとした動画編集もスムーズにこなせますし、インターフェイスも必要十分です。
いや~しかし8年間の技術革新には脱帽でした。次回もまた8年後くらいに買い替えてみるとしますか(笑)。
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