ゴールドカードの上位ランクカードとしてプラチナカードがあります。
一般カードやゴールドカードに比べて高い年会費を払う必要がありますが、付帯しているサービスや保険が充実しており、利用状況によっては検討の価値があるカードです。
インビテーションが来ないと申し込めないものや、年会費が5万円~10万円以上かかる敷居の高いカードもありますが、最近では年会費2万円程度で自分から申し込めるプラチナカードも増えています。
今回取り上げるのはセゾンカードが発行している「セゾンプラチナ・アメックス」と「セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス」。
名前のよく似たカードですが、内容にも微妙に違いがあります。
またセゾンカードの海外旅行傷害保険については最近「自動付帯」から「利用付帯」へ変更がありましたが、プラチナカードでは新たなサービスも追加されることとなりました。
今回はその辺りについてまとめてみました。
セゾンプラチナとセゾンプラチナビジネスの比較
画像で比較するとカード左上の券面に「BUSINESS」の文字があるかないかの違いだけですが、内容はいくつか異なる点があります。
2つのカードの主な特徴を表にしたのがこちらです。
セゾンプラチナ・アメックス | セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス | |
年会費(本会員) | 22,000円 | 22,000円(利用額200万円/年以上で翌年半額) |
年会費(家族会員・追加会員) | 3,300円/人 | 3,300円/人 |
引き落とし口座 | 個人口座 | 個人口座・法人口座 |
ポイント還元率(国内) | 0.75% | 0.5% |
ポイント還元率(海外) | 1.0% | 1.0% |
セゾンマイルクラブ | ○(マイル還元率1.125%~1.375%) | ○(マイル還元率1.125%~1.375%) |
海外旅行傷害保険(本会員) | ◎ | ◎ |
海外旅行傷害保険(家族会員・追加会員) | ◎ | × |
国内旅行傷害保険(本会員) | ◎ | ◎ |
国内旅行傷害保険(家族会員・追加会員) | ◎ | × |
カードラウンジ利用 | ○ | ○ |
プライオリティ・パス発行 | ○(本会員のみ) | ○(本会員のみ) |
手荷物宅配サービス(本会員) | ◎(出発時・帰国時スーツケース1個無料) | △(帰国時優待料金) |
手荷物宅配サービス(家族・追加会員) | ◎(出発時・帰国時スーツケース1個無料) | △(帰国時優待料金) |
ビジネス・アドバンテージ | × | ◎ |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスはビジネス色が強く、個人事業主や経営者に向いているカードで、年会費割引(利用額200万円/年以上で翌年半額)が大きな強みです。
ただ旅行関連の特典だけに注目するとセゾンプラチナ・アメックスの方がやや強いかも知れません。
- 海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険ともに家族カード会員はもちろん、カードを持たない家族にも付帯する(ビジネスカードは本会員のみ)
- 海外旅行時の手荷物宅配サービスが本会員・家族会員ともに出発時・帰国時スーツケース1個無料(ビジネスカードは帰国時の優待料金のみ)
私見ですが、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは一人旅の機会が多くカード決済額も多い方向け、セゾンプラチナアメックスは家族旅行の機会が多い方向けかと思います。
海外旅行傷害保険の適用条件変更について
セゾンのプラチナカードには手厚い海外旅行保険が自動付帯していました。
こちらはセゾンプラチナアメックス(ビジネスでない方)の海外旅行傷害保険の内容です。
本会員・ファミリーカード会員 | 家族 | |
死亡・後遺障害 | 1億円 | 1,000万円 |
傷害治療費用 | 300万円 | 300万円 |
疾病治療費用 | 300万円 | 300万円 |
賠償責任 | 5,000万円 | 5,000万円 |
携行品損害 | 50万円 | 50万円 |
救援者費用 | 300万円 | 300万円 |
寄託手荷物遅延費用 | 10万円 | 10万円 |
寄託手荷物紛失費用 | 10万円 | 10万円 |
乗継遅延費用 | 3万円 | 3万円 |
出発遅延費用 | 3万円 | 3万円 |
ファミリーカードを作成してない家族にも適用になるのがすごいですね。家族特約の範囲は「ファミリーカード会員を除く本会員の配偶者、本会員または配偶者と生計をともにする同居の親族、本会員または配偶者と生計をともにする別居の未婚のお子様」とされています。
従来は持っているだけで適用となる自動付帯でしたが、今後は利用付帯へ変更となります。
- 2021年6月30日出発まで:カード利用の有無に関わらず適用
- 2021年7月1日以降出発:ツアー料金や公共交通機関の代金などをカードで支払った場合は適用
2021年7月以降、下記のような決済に利用した場合には利用付帯の対象となります。
逆に、以下のような決済は対象とならないので要注意です。
つまり、マイルを使って発券した特典航空券の諸費用のみ決済しても利用付帯の対象とはならないので要注意です。
この海外旅行傷害保険についてのみ着目すると明らかな改悪ですが、代わりに新たに始まるサービスが用意されました。
新たに始まる、始まっているサービス
新たにこれから始まるサービスと、既に最近始まったサービスについてまとめてみました。
「STOREE SAISON」「セゾンポイントモール」「セゾンのふるさと納税」で10%割引または還元
- セゾンの総合通販サイト「STOREE SAISON」でいつでも10%オフ(利用額50万円まで、割引上限50,000円分)
- セゾンポイントモールの対象ショップで利用額50万円まで、いつでも永久不滅ポイント10%還元(還元上限10,000P)
- セゾンのふるさと納税の利用額が50万円まで、いつでも永久不滅ポイント10%還元(還元上限10,000P)
- 「STOREE SAISON」は2021年7月1日よりスタート、「セゾンポイントモール」と「セゾンのふるさと納税」は既に対象
利用額は基本的には毎年「7月1日~翌年6月30日」に積算します。
既に始まっている「セゾンポイントモール」と「セゾンのふるさと納税」については今年のみ「2021年5月17日~2022年6月30日」に積算します。
セゾンプレミアムセレクション by クラブ・コンシェルジュ
こちらは2021年7月1日から始まるサービスで、まだ詳細が明かされていませんが恐らく現時点で利用できるコンシェルジュサービスがパワーアップする感じかと思います。
サービスの一例としてこんな感じのものが挙げられています。
- 一見さんお断りの老舗料亭の利用
- 祇園でのお茶屋遊び
- 美食家が足繁く通う名店から自宅への料理人派遣
- 3ツ星店や予約困難な名店を特別リザーブ
- 留学サポート
尚、利用は本会員のみで、Web上の専用ページでの会員登録が必要となるようです。
高級レストランが2名以上利用で1名無料
「招待日和」という高級レストランのコース料理が1名分無料になるサービスをご存知でしょうか。
元々は医師および一部の団体を対象とした年会費3万円以上のサービスでしたが、一部のプラチナカードではこのサービスを利用できるものがあります。
従来、セゾンのプラチナカードでは提供されていなかった「招待日和」のサービスですが、今年から利用できるようになっていました。
- 2021年7月31日までに登録すると、2021年9月30日まで利用できる
- 対象レストランを2名以上で予約すると1名分のコース料理が無料
- サービスの利用・登録にはスマートフォンアプリ「セゾンPortal」が必要
2名で利用した場合、1名分無料ということは半額になるわけですからこれはお得ですね!
ちょっとした記念日や特別な日など、色々活用することができます。
「招待日和」は半年ごとにレストラン情報が更新されます。表示期間以降についても随時更新されると思われますが、セゾンでは今年始まったばかりなのでまだ不明です。
最後に
セゾンのプラチナカードの強みは海外旅行時の「乗継遅延費用」「出発遅延費用」の金額が3万円と他のクレジットカードと比べても高い水準にあることです。
ビジネスではない方の「セゾンプラチナアメックス」はファミリーカード会員はもちろん、カードを作っていない家族までも海外旅行時は保険の対象となるので、家族旅行の機会が多い方は持っておくと安心かと思います。
これまで自動付帯だったのが利用付帯になったのは残念ですが、特に決済金額が設定されているわけではないので、対象となる決済で積極的に利用して保険を適用させるのが良さそうです。
セゾンのプラチナカードは現在ポイントサイトに案件がありませんが、下記紹介リンクから入会すると最大10,000円分(2,000ポイント)がもらえますので、よろしければご活用ください。
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